長編「四季巡るきみへ」、「水仙の咲く頃に」を掲載しました。水仙は12月頃から季節を迎えるイメージなので、12月中に更新できてよかった……!
お互いに気持ちは向かっているのに、成立しないてんかずです。お互いのこと大好きなのにおかしいな?と思いつつ、話は進展します。
今回の話はオリジナル要素満載というか、一成の「あちらの世界」メインです。完全に別人の一成の家族が出てくるし、あらためて読み返しても一成の過去がひどい。ACT1読んでた時「もしかしてこういう感じなのかなぁ」を突き詰めて具体化していったらこうなりました。それにしてもひどい。
受験なんて、ただでさえプレッシャーかかるのにこんな環境で勉強を課され続けたら、結果なんて推して知るべしだろという気がします。本来一成は勉強が好きで好奇心旺盛だから、ちゃんと一成に向いた環境だったら結果は出たんじゃないかなぁとも思う。まあ、東大ってガラではない気はするので、進学先の選択肢にはなさそうだけど……。
こちらの家族について書くたび、本来のゲームの家族の人格者っぷりを実感しますね。本当、一成のパピーってゲームでも一二を争う人格者だと思うんだ。(だからこそ、なんで一成は謎のこじらせ方をしてるんだろうな……とも思う。家族になら本音は言えるけど、友達だとだめとかそういうことなんだろうか)
外から見たら理想の家族って感じだし、具体的に暴力をふるわれたわけでもない。必要なものはちゃんと与えられて、勉強に関してたくさんの投資をされていたこともわかっている。だから、一成は全部捨てていいと思ったこと、罪悪感がないこと、家族にまつわるものが恐ろしいこと、そういうものを後ろめたく思ってはいる気がします。明確な傷が見えないから、自分は本当は傷ついてないんじゃないかって思ってそう。でも、抑圧されて本来の自分をなかったことにされて心を殺されてきたことは確かなので、誰にも見えない傷はずっとずっと残っている。
だから、似た姿を見れば怯えるし、受験時代のことを思い出すとパニックを起こしかける。もう、こんなの充分精神的な傷になってるんですよね……。
そこを助けるのはきっと、MANKAIカンパニーの存在なんじゃないかなと思います。咲也くん、絶対すごく気にしててくれると思うし、三角もそう。密は自分の記憶喪失より一成の傷を心配するし、東さんは何も言わず寄り添ってくれる。MANKAIカンパニーのみんなのおかげで、一成は自分のことを取り戻せる。それはみんながやさしいからだし、あらためてここにいられてよかったなって思うんじゃないかな。同時にそれは、天馬に対する強い気持ちにもなっていく。
さて、そんな天馬のターンです。
もともと続編を考えてた時点で「天馬が一成の世界に行く」というのは決まってました。話の流れ上、あちら側とすっぱり縁を切る必要があったのと、天馬はずっと「一成の過去をちゃんと知りたい」って思うだろうなぁと。
構成上の話なら、「一成の家族は全然心配してないし後悔もしていない」を入れないと、憂いなく100パーセントの気持ちで幸せになれないじゃないですか。天馬も一成もやさしいから、家族が悲しんでいるとしたら……って可能性があったら自分にブレーキかけるでしょ。まあ、一成は「絶対悲しんでないと思う……」っていう確信はあるんですが……。天馬は話に聞いただけだし、根が健やかだから「もしかしたら」って考えるんですよね。
家族ならお互いを大事に思い合って当然だ、なんてことを一成に押しつける人間じゃないから(いろんな家族の事情があることも知ってるだろうし)、そういうことを決して口にしないけど。心のどこかで「もしかしたら」ってずっと思ってた。あと、天馬ナチュラルに一成のこと大好きだから、「一成のことは誰だって好きになるに違いない」みたいなこと思ってるからな……。家族だって、一成のことが好きに決まってるだろ?とか考えてるんですよ無意識に。
そういう人間だから、「もしかしたら家族が一成に帰ってきてほしいと思ってるんじゃないか」という気持ちもありました。なので、あちらの世界へ渡って一成の家族を確認しにいくことを望んだ。
一成の過去丸ごと大事にしてやる、という決意からの行動ではあります。ただ、もしかしての可能性も考慮して一成の家族に会いに行った。結果は、天馬が想像していた以上に、本当に本当に無関心で後悔なんてかけらもしていなかった。
あらためて読み返しても、一成がこの世界で幸せになるルートが見えなさすぎる。だからこそ、この世界を捨てて生きることを選ぶわけですが……。悲しみを表す方法や悼み方は人ぞれぞれなので、一般的な形とは違うから悲しんでないとか、悼む気持ちがないんだ、というわけではないと思います。ただ、本当にこの家族は一成に関心がない。いなくなっても、動揺とかせずにただあっさりと過去に放り込んで消去したって感じです。
感情的なつながりもないから、激高とかもしない。東大落ちた時は「今までかけたものを無駄にした」という意味で憤ったかもしれないけど、それ以降は本当にただ「なかったこと」にしてたから、いざいなくなっても、本当にいなくなったな、くらいの感覚でした。
まあ、家族なんて遺伝的情報が近いだけの他人ですからね。血のつながりだけで全ての問題が解決するわけないので……。こういう家族だっているだろうし、この世界の三好家はこんな感じです。
一成は誰からも愛されて大切にされるのが当然だ、と思っている天馬はショックを受けますが、それよりも強く決意するのが天馬だと思います。
「向日葵畑で待ち合わせ」で「オレが代わりに大事にしてやるから、一成を寄越せ」って思った人間なので……。あらためて、家族の誰からも否定されて要らないと言われたなら、代わりに自分の持てる全てで一成を大事にしてやるという決意を新たにすると思います。
本当にこの話の天馬、一成のこと大好きなんですよね。びっくりするくらい大好きじゃん。まあ、そうでなかったら比喩でも何でもなく人生丸ごと引き受ける決意して手を引いたりしないんですよ。こっちの世界でも嘘偽りなく生活全部面倒見てるし。
皇天馬、もともと愛情深い男だと思うけど、この話になると本当めちゃくちゃ拍車がかかる。比較対象世界だからね。世界が一成を大事にしないならオレが大事にする、が根底にあるので……。一成が捨てた世界よりもっと強く、何もかもで宝物みたいに扱うって決めてる。
この辺、天馬が自覚済みだからというのも大きいと思う。一成は特別で大切な好きな人ってわかってるから、よけいにそれはもう全力で大事にするって思うし実行するんですよね。本当にこの話の天馬は愛が深いな。
なお、一成の方も相当愛が重くて深いので、この二人がそろうと、相思相愛レベルが半端じゃないことになると思う。ただ、二人ともわりと健やかというか、最後の所で光の方を向けるから、闇落ちしないし病まない愛の深さです。「大事にする」は「幸せにする」でもあるから、二人だけの世界で何もかもを捨てて閉じこもることは選ばない。二人で手を取り合っても、みんなと一緒に幸せになろうと言える。
MANKAIカンパニーという大事な存在を知ってるから、二人だけの世界で生きるのではなく、みんなと生きることを選んでいく。
ちなみに最後、天馬が迷子になるのはお約束っていうか、だろうね……っていう。普通にしてても迷うのに、感情的になって歩いてたら迷うと思う。あと、この辺は展開上一成に迎えにきてほしかったのもある。
なお、書きながら「迷ったら動くな」「せめて迷った地点に戻れ」って思ってました。登山か?
一成が迎えに来るまでのことだとか、その後の二人についてなどは、次の話であり最終話「桜の下でいつかきみと」の内容になります。読んでいただけると嬉しいです!
短編「ワンルーム・ランデブー」を掲載しました。イベントからできた話です。あんなイベント来たら書くしかなくない??書きました!!素直!!
いや、本当あの……何ですかねあのイベント。予告チラ見せの段階で「天馬と太一くんなんだなぁ」とは思ってました。そしたら、スカウトに一成がいるので「!!」ってなったものの、ストーリーにからむかはわからないじゃないですか。(スカウトにいてもストーリに関わらないこともある)(スカウトとイベストの関係性がいまだによくわからない)
だから、てんかず同じストーリーにいるといいな~ってほんのり思うくらいでした。そもそも一成がいないかもしれないし、いたとしてもそこまでがっつりからみがあるかもわからない。多少の会話があればラッキーだな~くらいの気持ちでした。
そしたら何か、太一くんのお知らせとイベント概要が????
こっちはそもそも「同じストーリーにいないかもしれない」って思ってたのに、めちゃくちゃ名指しされてるんですけど???この時点で「天馬と一成同じイベント出演確定!!」って意味でガッツポーズなのに、さらに二人が太一くんの背中を押すとは……???えっ、二人の共同作業……?
いやでも何か、常々「てんかずは一緒なら未来は一番明るい」と言っている通り、てんかずはすごく可能性の開けてる二人だなと思ってるんですよね。だからこそ、これからを見据えた太一くんの背中を押すのがてんかずっていうのはすごく納得できる。できるんだけど、あまりに私の都合のいい妄想すぎない???と思って、もうこの時点でテンションがめちゃくちゃ上がってしまった。
本編読み始めても、一成が意外とガッツリ出てくるじゃないですか。天馬が出てくるのはもうわかってるんですよ。スチル担当はストーリーのメイン格だからそれはそう。だけど、一成はそういうわけじゃないのに、結構しっかり出てくるな??
などと思いつつ、まあ3話で反応しましたね。するだろ。するだろ!!!!
なにあれ???お知らせと概要で、てんかずが太一くんの背中を押すのはわかってました。だから2話の引きでフラグ立ててるし3話はてんかずのターンだな~とは思いました。思いましたが、「201号室を訪ねたらてんかずが二人で話してるところに遭遇する」は予想してなかったんだ。
天馬と太一くんが話してるところに一成が訪れるとか、そういうパターンかな~と思うじゃん。あくまでも天馬と太一くんが話してるところに、一成が合流するのかなって。なるほど、違うんだ。最初から天馬と一成一緒にいるパターンなんだ。二人きりで201号室で話してるんだ。へえ~~!!!!って思った結果が今回の話です。前置きが長い。
だって何か……お部屋デートの可能性があまりにも示唆されすぎていて……。こんなの部屋で二人でいちゃついててもおかしくないじゃん……。「大した話してない」って一成言ってるけど、つまり用事がなくても天馬の部屋来て話してるってことで……。デートかな。
というわけで、お部屋デートをしてる二人の妄想が進んだので形にしました。ほぼこれ、読んだ感想そのままです。3話読んだ時に「えっ、つまり二人は何でもない話をしていちゃいちゃするお部屋デートしてる???」っていう。そこに、イベスト読んだ時に生まれた妄想を付け加えた結果です。
・お菓子を持ってくる一成
天馬の部屋に来る一成について考えると、「お菓子持参しそう」というイメージがあります。特にデートの場合、手土産的な感覚で持ってきそうだなって。特に理由もなくお菓子持って突撃してるような気もするし。
そんなわけで、一成は何かお菓子持ってくるんだろうな→あんまり聞いたことないお菓子持ってきてほしい→外国のそんなポピュラーじゃないお菓子かな~と思って、本から探しました。お菓子を見るの好きなので趣味で買ってた本が役に立った。
いろいろあるしどれもおいしそうだし、一成妙なこと知ってそうだから何でもありだな……と思ったんですが、ぱっと見で形がかわいかったのとあんまり季節も限定されてないし、持ち運びが容易そう・シェアできそうだったのでカリソンを選びました。クッキー的なものがいいかなとは思って。要冷蔵品はちょっと難しいし、切り分けないといけないものは選ばないだろうな……とかいろいろ考えた。条件に当てはまるもの探すと意外とあんまりない。
結果的に、一成が持ってくるお菓子として何となくありえそうな感じにできてよかったです。あと、ストーリーにもちゃんとからんでて面白かった。別にこの話はカリソンありきではなく、後付けでカリソン持ってきたんだけど、由来があまりにもぴったりすぎた。
・両立している二人
両立に悩む太一くんへアドバイスする役として二人が出てくるとか、それはもうストーリーで入れるしかなくない!?実際、天馬も一成も忙しいだろうに全部成り立たせてるのは事実なんですが……あらためて考えると二人ともすごいね。
この辺って、第十回公演「彩遊記」のやり取りを思い出したりもしてました。あの時の二人の会話も大好きなんだ……。やることがいっぱいあって大変なのに、「自分で選んだことだから」って当然だと思ってる天馬は最高にかっこいいし、そのすごさをちゃんとわかってる一成が好きで。かっこいいって思ってくれるの、天馬の頑張りを認める一成だよなぁと思います。
その上で、天馬が一成はよくやってるって言ってくれるのも大好きだった。天馬は一成の現状を把握して力強く肯定してくれる男なんですよね。一成は天馬の頑張りを認めるけど、天馬も一成の努力をちゃんとわかってくれてるのが大好きで。だからきっと、フリーランスとして活動を始めた一成の頑張りを理解してくれるし、だからこそ心配するんじゃないかと思います。
ちなみにメタ的な話をすると、マジで本当にここで一成出す意味ありました???天馬だけでも成り立たない???私はめちゃくちゃ喜ぶけど、両立してる人は他にもいなくはない……というか、天馬が一番忙しい(学業と舞台と芸能人)からここだけでも充分だろうに、そこで一成入れてくれるのなに???両立してる人っていうとこの二人になる感じ???へえ、そこも共通点あるんだ……へえそっか……ありがとうございます。
・写真を教わっている天馬
スチルのシーン、天馬が写真撮ってるかわいいね~って思ってタップしたら一成出てきて「なぜ?」ってなりました。えっ、なに、意味深なシーンだ!?って動揺したよね。そしたら、自撮りしてる二人を一成が撮影してるとか言われて私は。
普通に天馬と太一が仲良しだねって話でもいいだろうに、なんでそこ一成出てきた???今回のイベスト、全体的に「なんでそこに一成???(私は全力で喜ぶ)」みたいなのがとても多い気がする。恐らくいなくても成り立つのに、なぜかちゃんと一成を入れてくれるので全力で感謝……。ありがとうございます……。
あと、「イマドキ男子」で
>あのメンバー(イマドキ男子の四人)は撮るのも撮られるのも上手い
って監督が言ってて「天馬ってそんなに撮るの上手いか……?」って思ってて今回だったので、「天馬本当に写真あれこれ撮ってるんだろうな」→「一成にいろいろ聞いてる可能性あるな」というわけで、ちょっとしたエピソードとして入れました。
というか、今書いてて思ったけど天馬の場合周囲に影響されてる可能性普通にあるから、写真撮るようになったのって一成の影響じゃない……?カンパニーで写真撮る機会が増えたのは確かだろうけど、やたらと写真を撮る人間が近くにいるわけですよ……。三好一成って言うんですけど……。同じ夏組で初めて友達と言ってくれた相手で、よく一緒に遊びに行ってて趣味が合って、根っこのところが同じく真面目って男なんですけど……。
他のメンバーが写真撮ってるからっていうのもあるだろうけど、かなり近くにいる&本当にしょっちゅう写真撮ってる一成の影響、たぶん普通にある。
・SNSの話
この辺はEPで、「(天馬と太一は)SNS運用が上手なので」って井川さんが言ってて、「太一くんはともかく天馬が!?」と思った産物です。これはきっと一成に習ったんだ……という妄想が始まってしまったので、話に入れました。
ただ、この辺りもやっぱりSNSに強い三好一成は揺るぎない事実なので……。その上で、わりと近い位置にいるということで、何らかの話とかアドバイスを受けててもおかしくないかな?と思います。SNSなら一成だろ、と思ってもおかしくはない。至さんもいるけど、同じ夏組でしょっちゅうちょっかいかけてきてそうな一成に話聞いてるのは自然じゃないかな。何かイマドキ男子という関係が公式で存在するし……。太一くんと一緒にいろいろレクチャー受けてほしい。
それと、天馬にとってSNSといえば一成、という図式になるのはスカイギャラリーの一件もあるんじゃないかなと思います。SNSの出来事がきっかけで一成の様子がおかしくなった、というのを事実として知っているので……。
というわけで、当然のようにスカイギャラリーの話が入ります。だってSNSの話が出てくるとしたら言及しないわけにはいかないじゃないですか。本当ナチュラルにスカイギャラリーがログインしてしまう……。返す返すも、てんかずの公演がスカイギャラリーでよかった……。好き……。
天馬がSNS運用上手いというのは、一成がいろいろ教えてくれている可能性を勝手に感じている。同じ夏組だし天馬にとってSNSといえば一成になっておかしくないし。一成、天馬のお世話するの好きだしあれこれ言ってそうだし。そういう幻覚を見てます。
・小ネタ
息抜き方法に詳しい一成は、イベストで太一くんに効率のいい息抜きを教えてたところから。いろんな情報知ってるから、天馬にも教えてくれるんじゃないかな~と思います。今回、イベストから発生した話だから、イベストからの連想ポイント入れられて楽しい。
あともう一つ大事なのは、夏組の名前を全員出したことです。てんかず二人きりの話だけど、夏組の存在はちゃんと主張したくて……。てんかず+夏組が大好きなんだ。この場所にはいなくても、二人の中にはちゃんと夏組がいるはず。
……みたいな感じを混ぜながら、全力でいちゃいちゃしてもらいました!楽しかった!盛り上がっていっぱいキスするてんかずかわい~~!!
ちなみに今回書いてて気づいたんですが、私は①原作軸(未来設定とか特殊設定とかではない)②付き合ってる③キスシーンあり、の話あんまり書いてない。長編の番外編でさんざんいちゃつかせてるからそんな気してなかったけど、私原作軸だと両片思いとか自覚前とかばっかりじゃない!?
まあ、お互いの好意だだ漏れみたいな話は書いてるんだけど。純粋にキスシーンはあんまりないから、新鮮!って思ってました。楽しかった。
題名はすぐに決まりました。3話読んで妄想が浮かんだ段階で、この話「ワンルーム・ランデブー」だ……と思った。テーマが「お部屋デート」だったから、部屋→ワンルーム、デート→ランデブーっていう連想です。本当に三秒くらいで出てきたのでは。題名決まってると方向性も定まるから書きやすかった。いちゃいちゃしてるてんかずも楽しくて、書きながら笑顔でした。
へえ~天馬スチルか~からの、「一成スカウト!?」「同じイベントかな!?」「待ってなんか名指しされてる」「部屋にいるが!?!?」「えっ、なにこの一成の存在感……」って忙しかったけど、思いがけずてんかずで嬉しかったです。ありがとうございました。
「向日葵畑で待ち合わせ」続編、「秋桜と揺れる日々」を更新しました。こちらはまとめて「四季巡るきみへ」という長編になります。
元は読み切りのつもりで書いてたんですが、書いてる内に「続編書けそうだな……」って思ったのと、「この二人のその後読みたいな~!」というわけで続きです。天馬の手を取って、MANKAIカンパニーのある世界へ渡った一成のその後の話であり、二人の気持ちが揺れ動く日々のあれこれです。
相変わらず趣味全開というか、妙なところで現実的に考えるので「一成戸籍ないんだよな……」とか、「お金持ってないから天馬が全部出してるんだろうな……」と思ってました。まあ、冗談でも何でもなく天馬は相当稼いでるはずなので、一成一人くらい余裕で養えるだろうけど……。一般男子高校生だったら、戸籍もない人間を連れ帰って面倒見るってかなり無謀だと思いますが、天馬の場合財力で大部分を解決できるんですよね……。売れっ子芸能人の資産は伊達じゃないと思います。
ただまあ、日本国で生きるのに戸籍ないと困るよな~っていうのがあって、じゃあ左京さんの出番かな~っていう。東さんもどうにかしてくれそうだけど、夏組旗揚げの後だからまだいないんですよ。なので左京さんです。
でも、別にヤクザとして非合法の手段は取らないかなと思います。銀泉会戸籍売買とかやりそうになくない?あと、合法的に戸籍作る方法自体は存在するよな……というのは知識としてあったのでその辺を利用したんだと思います。立場的には記憶喪失の人が戸籍作るケースとかが近いのかな。
左京さんの協力というのは、そういうのに強い法律関係者との橋渡しとかですね。用意する書類とか、裁判所への手続きとかは専門家頼った方がスムーズに行くので。左京さん、ツテいっぱいありそう。
なお、一成はあっちの世界で法学部だったこともあって話が速いし協力的だし、必要な書類とかも積極的に作ってると思います。一成基本的に頭いいからこういう書類作成とか得意そう。なので、MANKAIカンパニーでも雑務引き受けてるんじゃないかな~って思ってました。大学も行ってないから時間あるし、カンパニーの事務関係に相当詳しくなっててほしい。いづみちゃんと相談しあっててほしい。よく気がつくし、秘書的な役割も得意だと思うんですよね……!
などと、本筋に関係ない箇所をもりもり考えてました。楽しかった~!
ゲーム通りのストーリーではありえない境遇だけど、「もしもこうだったら?」って考えるの楽しいんですよね。でも、その中でもやっぱり2幕のメインストーリーみたいな展開にはなるんだろうな、と思ってます。立場や条件が違っても、本質的な部分はきっと同じだから夏組は最終的に「克服のSUMMER」に辿り着く。こちらの世界でも変わることなく、夏組はあの最高の千秋楽を迎える。
その他の関係性でも、やっぱり椋くんとは仲良しでいてくれると思う。性格的に合うのもあるし、202号室はどんな境遇でも最高仲良しルムメに違いない。そこに左京さんも交えて少女漫画同好会が発足するのも、流れ的に自然とそうなりそう。
東さんとも海外旅行の話で盛り上がってほしくて……。ただ、この一成は海外行ったことなさそうなんだよなと思ったんですが、そこは絵で描いてるからっていう流れにできてよかった。麻雀同好会は当然あります。あの四人大好きなんだよな!!
……みたいな感じなんですが、ちょこちょこやっぱり違うかな?っていう関係もあります。たとえば咲也くんとか、ゲームよりもっと明確に一成に寄り添おうとする。「ひとりきり」であることの意味を強く知っているから、いつでも気にしてるんじゃないかなぁ。期せずして一成が天涯孤独組に追加されてしまうので……。しかも、この一成は家族のやさしい記憶を持ってないんですよね。咲也くんや東さんは確かに愛されていたし、密や千景さんは血のつながりがなくても大事にしてくれた人を知ってるけど、一成はカンパニー以外にそういう相手がいない。一切関わりのある人が本当に世界中どこにもいないので、天涯孤独が際立っている。その辺を感じ取って、咲也くんは一成のこと気にしてるんじゃないかなぁと思います。誰かの寂しさを感じ取って寄り添ってくれる子なので。
あと、左京さんとの関わりが必然的に強くなりました。ゲーム時点で、少女漫画同好会・団内麻雀部という関係性があったけど、「四季巡るきみへ」の一成はいろいろ世話になってるし、寮の事務仕事で左京さんと接することも増えてるから、かなり親しくなったんじゃないかな。さらに、左京さんも面倒見良いから、家族も友達もいなくて重い過去がありそうな一成のことを、あれこれ気にしてる。一成に対しては天馬の次に保護者っぽいスタンスになるんじゃないかなぁと思います。
まあ、一番面倒見て気に掛けてるのは当然天馬なんですが。天馬は一成の手を引いた瞬間から、冗談でも何でもなく人生丸ごと引き受けるつもりだったから、一成のことは常に気にするしできることなら何でもやるつもりです。
「四季巡るきみへ」の天馬はゲームと比べて過保護になってます。ゲームの天馬、面倒見はいいけど過保護ではないからね。「お前ならできる」って信用して後ろから見守ってくれるし、何でもかんでも面倒見る感じではない。ただ、「四季巡るきみへ」の場合、過去を全部捨てて今までの何もかもをリセットしてきたって知ってるから、「オレが一成を守る」という意識がめちゃくちゃ強いんですよね。だから、ナチュラルに過保護を発動するし保護者っぽい言動することがある。
対する一成も、ゲームに比べると精神的に幼いところがあります。これは、一成が他者との関わりが薄くて家族以外とあんまり接してこなかったからです。ゲームの一成は広い視野を持ってるからいろんなことが見えてたけど、この一成は世界が狭いので見えてるものが少ない。なので、精神的に成熟してないんですよ。聡明さでだいぶカバーしてるけど、わりと子供っぽくて幼い部分がところどころあります。
そういうわけで、下手するとこの二人結構危うい関係性なんですよね。保護者と被保護者的な部分があり、天馬が一成を大事にするため手のひらで包んでいようとしたら、きっと一成はうなずいちゃうので。対等な関係性じゃなくて、不平等な力関係ができかねない。
あと、お互いわりと愛情が重いので(世界と天秤に掛けてお互い選んだみたいな二人だから)、相手がいればそれでいい、みたいな思考になりそうな可能性もある。全てを捨てないにしろ、お互いがいれば満足できる素養がありすぎる。
なので、一歩間違えるとこれ共依存コースでは?という気はしたんですが、そこを無意識で回避するのが天馬なんですよね~。このまま一成を大事にすることもできたのに、今までの関係性を見直そうとするの、本当天馬は光属性が強い。さすが皇天馬。
自分は一成を大事に手のひらで包んでしまえる、目隠しをして自分だけの世界につなぎとめられる、と自覚して外の世界へ行けるようにちゃんと手を離せる。これができるのが天馬のかっこいいところなんだよな!と思ってました。
一成の世界を自分だけにしてはだめだって、これから広い世界へ羽ばたいていく一成を閉じ込めたらいけないんだって、好きな人を手放せるの本当愛だと思う。
「秋桜と揺れる日々」は、世界を渡った二人のその後ということで、幸せな日常を過ごしつつお互いへの気持ちが特別なものであることを自覚します。
ただの友達ではなく、世界中でたった一人の存在だと自分の心がはっきりと告げる。今までだってずっと大事な相手だとは思ってただろうけれど、もっと強く自分の心が向かっているんだって、この人が特別なんだって自覚する。
なのに、なんでくっつかないでしょうね???お互い双方向で特別だって自覚したのに???
書いてる時も推敲してる時もずっと思ってました。自覚したのに!!くっつかない!!
これはお互いが「この気持ちは伝えたらいけない」と思うからなんですが、その理由も自分の心を守るためというより「一成にとって不誠実だから」「天馬の負担になるから」なんですよね……。
天馬は関係性の不均衡さに気づいたからだし、一成は事実として世話になっていることを理解しているから。相手のことを思うやさしさゆえに、伝えないことを選ぶ二人でした。
というわけで、相思相愛なのにてんかずが成立しない。なんで。いやまあ、最終的にはくっつきますけど。てんかずは何があっても最終的にハッピーエンドです!!そこまでが長いだけです!!
あと二章でちゃんとくっつきます。だからなんでお互い自覚したのにあと二章も書くことあるんですか??なんででしょうね……。いやでも、さすがに今回の話よりはもうちょっとコンパクトになるはずです。たぶん。
残り二章はちゃんと題名も決まってます。「向日葵」から始まった時点で、次は「秋桜」だな~と思ってたし、あとは当然「水仙」「桜」です。リーダーズの花で題名考えるの楽しかった!
「水仙の咲く頃に」「桜の下でいつかきみと」にもお付き合いいだけると嬉しいです。
短編「Sunny Today UpDate You」を掲載しました。てんかずの二人で勉強する話です。本当にそれだけの話なんですが、千景さんの些細な一言が気づいたらこうなりました。だって、頑張ってる筆頭に名前挙げるから……!二人で一生懸命勉強してるのかな~って思ったら、一緒に勉強しててほしいなと思って……。
本屋のくだりは、「てんかず本屋デートしてほしいな……」って思ったからです。一成きっと本屋さん好きだし、天馬もアナログ媒体好きそうだから本屋楽しんでくれそう。参考書とかも一成は選ぶの詳しそうなので、天馬にあれこれ教えてくれるんじゃないかなぁと思います。
明確なモデルではないけど、イメージとしては紀伊国屋書店ですね。上から下までフロア回っていくのが好き。昔、各フロアで本買いながら下に降りるということをしていた。最後の方はだいぶ重くなったけど、あの重さは幸せの重み……。
本当に勉強の話しかしてないんですが、一成は勉強が好きという過去があるし天馬も何かを学ぶことに積極的な人だから、たぶん結構勉強好きなんじゃないかなと思います。学校の勉強はそこそこ苦痛そうだけど、目的を意識したら意欲的に取り組みそう。
なので、二人がそろうと勉強に邁進してるじゃないかなって。もちろん常にやる気いっぱい!とはならないだろうけど、お互いの存在がモチベーションになってると思います。
今回書いてて思ったけど、勉強ばっかりしてた過去の一成が独りぼっちじゃなくなったのかなって思って、それも嬉しかった。夏組のみんなが一成の絵の世界を分かち合ってくれるように、勉強している一成のすぐそばに今は千景さんや天馬がいてくれる。
二人の勉強方法については、わりといろいろ捏造はしている。たぶんアプリとか動画とか駆使しつつ、テキストとかのアナログも活用して、各種媒体で勉強してるとは思う。ただ、問題は私が勉強の仕方よくわかってないってことですね。学ぶこと自体は好きだけど、効率的な勉強方法か?っていうとわりと微妙だから……。力技で乗り切ってきた感がある……。
千景さんは天馬のこと教え子だと思ってそうなのが好き。他メンバーもいろいろ面倒見てくれてるだろうけど、わりと初期から勉強教えてるのは天馬だよね?カンパニーとの関わりを模索してる初期時代に、勉強教えてほしいって近づいてきた天馬のことをかわいがっててほしい。まあ、全力でからかって遊ぶと思うけど……。一成のことも適度にからかっているとは思うけど……。
二人まとめて勉強教えてる時、「この二人自分の気持ちに気づいてないんだな」って思ってるだろうし、本人たちより先に気づいてるのが千景さんだろうな。いっそ、天馬に恋愛相談されて(人選間違ってないかと思ってる)、「これはどうしたらいいんだ?(両想いなのわかってるからなんで天馬が悩むのかわからない)」って千景さんも見たい。てんかずお世話になりすぎるだろ。
二人で切磋琢磨しながら勉強してるだろうなぁ、というのが発端の話ですが、もう一つはやっぱり未来を向いてるんだな、というのがあります。
一文から妄想が炸裂するにもほどがあると思うんだけど、二人とも特に頑張って英語を勉強してるのって、思い描く未来の景色があるからかなって。叶えたい夢や実現させたい将来があるからこそ、たぶん力を入れて英語を学んでるんだと思うんですよ。それはすごくてんかずらしいなって。
よく言ってますが、私にとってのてんかずはすごく未来に向かってるっていうのがあります。過去も大事にしてて、辿ってきた道があるから自分は今ここにいるとわかってる。その上で現在を大切にして今を全力で生きてるわけですが、くわえててんかずは未来を見ていると思う。
ACT4でも「二人とも同じ未来を見ている」って思ったけど、てんかずはすごく未来志向なんだよな~って今回も実感してた。二人が勉強してる動機、知識を深めるとかも当然あるけど目指す未来があるからだと思うわけで。そうやって、これから先の手に入れたいものを見据えて切磋琢磨する二人最高では!?という気持ちが気づいたらこうなってました。
未来に向かって歩いていくことを自然と選択できる二人が好きで、てんかずは二人がそろうとその気持ちがより強くなると思うんだ……。一人でも歩いていけるけど、隣で一緒に歩いてくれる人がいる喜びを知っている。同じように未来を見つめてくれる人がいる。二人の光が互いの明かりになって、これから歩く道のりを、遠い未来を照らしていく。てんかずはそういう二人だよな~っていうのをあらためて思いました。未来の気配と香りがするてんかず、大好き。
相変わらず楽しかったです。感想書いた時点では影も形もなかったのに、気づいたら出来上がってて我ながら便利だな……と思いました。些細なインプットからてんかずアウトプットできてありがたい。今回はほぼプロットなしなので、思うままに書きました。だってもうこれ、「本屋に行く」「二人で勉強する」以外何もないもん。そこに未来の話を振りかけた結果がこちらって感じです。
ただ、今回は気軽な感じにしたかったので、会話文多めにしました。放っておくと際限なく話が転がるのはさすが夏組。
題名は「勉強する話」しか思いつかなくて、ずっと「study」って仮タイトルだった。でもこのままはちょっとな~と思って、いろいろと他の単語くっつけたりしてたんだけど結局しっくり来るのがなかった。最終的に「study」の頭文字からつけました。大文字部分を拾うと「study」になります。
なのでちょっと文法的にはおかしいところもありますが、ニュアンスとしては「よく晴れた日に、きみは自分を更新していく」という感じ。明るく開けた未来に向かって、昨日より今日今日より明日と、自分を更新していくイメージは勉強することそのものだと思う。
てんかず結婚式!!去年も書いたけど、今回は「終演までは、どうかワルツを。」二人の結婚式です。人生を共にする誓いは何回あってもいいし、結婚式だって複数パターンが見たい。
この二人の結婚式については、ふんわり「MANKAI劇場でやるんだろうな~」とは思ってましたが、特に何も考えてませんでした。
ただ、続きの新居編を書いた辺りから「どんな結婚式なのかな」と思い始め、全部書き終えて番外編ちょっと書いたら「二人の結婚式が見たい」になり……。具体的に考え出したので、なら書くか!というわけで書きました。
ひとまず決まってたのは「式場はMANKAI劇場」「プログラムに即興劇がある」の二点。
二人の結婚式だったら絶対会場はMANKAI劇場でしょ!?というのは、恐らくどのルートでも共通です。去年のてんかずの日もそうだし。教会での荘厳な式とかもめちゃくちゃ似合うとは思うけど、てんかずが式を挙げるならやっぱりMANKAI劇場がぴったりって結論になる。
即興劇に関しては、結婚式やるとなったら夏組が全力で協力するし主体的に関わってくるしイベント全力投球するならエチュードやるじゃん?っていう。夏組がそろったらエチュードが始まると思ってる。だって夏組だし。あと「終演までは、どうかワルツを。」の流れだから、きっとこうなるなと。エチュードによってピンチを乗り越えて、最高の結末をつかみ取った六人なので!
「今日の佳き日に」
結婚式ならこの題名がよかった。定型句みたいなものだけど、すごく好き。おめでたいこと、好ましいこと、吉日であること。そういうものを含んでいて、光にあふれるような、今日という日に愛おしさを込める言葉だと思います。
▼ 即興劇
前述の通り、夏組なら絶対エチュードやる。将来的な夏組はアドリブが鬼のように強くなってると思ってるので、これくらいは余裕でできるんじゃないかなって。本編のエチュードに比べれば事前準備はできるしカンパニーメンバーの前だし、状況的にはだいぶ易しい。(ただし照明とかも必要なのでそこは大変)
さすがに書く方は即興でできないので、おおまかな流れは決めました。衣装の関係から、結婚式前という状況でありつつ、どうやってイベント起こすかなと考えた結果一成が記憶喪失になって云々へ。最終的に天馬が「もう一回オレを好きにさせる」って言うので全力ハッピーエンドです。だって天馬だし……。一応劇という扱いですが、魔法使い組はともかくその他はほぼ当人なので、「一秒ずつ、毎日一成を好きになる」は完全な本心。ものすごい告白をしてくれる。
観客席を巻き込むシーン、夏組エチュードでMANKAIカンパニーメンバーがいるならこうなると思います。
▼ 誓いの言葉
二人の結婚式を考えた時、形式を調べた結果人前式に落ち着く。ゲストに証人になってもらうスタイルはとてもてんかずらしい。
人前式の場合、誓いもオリジナルになるので、絶対てんかず張り切って考えるだろうな~!と思いながら考えました。将来像や何らかの決意を誓うのが一般的だし、てんかずもそういう方向性だとは思ったんですが、どんな言葉にするかな?どんな風に誓うかな?って考えたら、MANKAIカンパニーのメンバーへの誓いになるんじゃないかな、と思いました。
最初は各組に対する誓い方向で考えてたんだけど、考えてる内に「いや、MANKAIカンパニー大好き天馬と一成だぞ」「各組どころか、一人ずつへの誓いになるだろ」というわけで本編です。
てんかずなら、それぞれの持つ大事なところ、愛してやまないところを掲げて未来への誓いにするだろうと思います。
一人ずつどんな誓いになるか考えるの楽しかった~!ほんっと、てんかずMANKAIカンパニーのこと大好きだな!ってうきうきしてた。今までずっと見守っていてくれたと知っている、「終演までは、どうかワルツを。」の二人ならなおさらこうなる。
一応、ベースは各組への誓いになってて、それに対応する個人という感じ。
【春組】家族を大切にすること
【夏組】とびきり最高に幸せになること
【秋組】戦う決意を持って立ち向かうこと
【冬組】未来を共に歩くこと
こんな感じでした。
▼ 指輪交換
プロポーズのオーダーリングを作った例の店でオーダーした結婚指輪です。ワルツの続きだし、二人ともずっとこの時の約束を覚えてたから、あの店で作る以外の選択はない。
リングピローは当然幸くん制作です。ただ、これリングピローというかリングケースだった。最初はオーソドックスにクッション型かな~と思ってたんですが、将来的にインテリアにしそうだししっかりしたもの作りそうだな……というのと、六角形のボックス型のものがあったので……。六人らしさを感じさせるものがよかったし三角形要素あるし、「これでは?」となりました。
指輪交換のシーンは、ワルツ本編を思い出しながら書いてました。動作としてはお互いの指へ指輪を通すだけなのでシンプルだし、すぐに済んでしまう。でも、二人にとってはとても感慨深いシーンだろうなと思います。
プロポーズした時のことや、そこに至るまでのあれこれをきっと思い出す。決して何もかもが順調ではなくて、別れを選ぶ可能性もあった。それでも今、二人で同じ指輪をすることを選んだ。これからの未来を共にすることを誓った。その意味や約束が指輪には宿っている。指輪が持つ象徴性ってこういうことなんだな、とあらためて思いました。
あと、相手の手を取って指輪をはめるから、「自分のものではない手」を意識するのが好き。自分ではない人のことがこんなにも愛おしいって、あらためて思う瞬間なんじゃないかなって。
最終的にいちゃいちゃし始めてラブシーンになるんじゃないかと思った。結婚式であることを思い出して踏み止まったけど、放っておくといちゃつくから……。二人で指輪を見せるのは結婚会見っぽくてちょっと面白い。
▼ 結婚証明書
一成が全力で張り切ってデザインした。二人の結婚証明書ってどんな感じだろ?ってあれこれテンプレート見てました。楽しかった……結婚式アイテムは見てるだけでも楽しい……。
デザインは本当に自由だったので何でもありだった。とりあえず、出席者全員の署名は欲しいな……と思い、あれこれ考えた結果「劇場を模した結婚証明書とかでは?」となりました。MANKAI劇場で式を挙げるくらいだし、劇場風で観客席部分にゲストの署名があったらめちゃくちゃいいな、と思って。
ただ、式の最中にゲストへ名前を書いてもらうのは時間がかかりすぎるし冗長になっちゃうので、事前にどうにかしたい。なら、参列前に書いてもらうとかだな……からの、招待状の半券にサインをもらう方向へ。必然的に招待状のデザインまで決まった。実際、観劇チケット風の招待状作りそうな気はします。半券に書かれた名前を署名として証明書に並べるの、劇場風というのとあわさって二人らしい感じにできて満足。
チケット半券サイズと人数から必要な大きさを算出した結果、一般的なA4サイズだと足りないな……となったのと、「ここはA3の出番では!?」というわけで、A3サイズ用紙を採用しました。こんなに堂々と“A3”を出すチャンスなさそうだから全力で乗る。
舞台上で証明書へ記入するシーンを書くので、「机どうしよう?」「ペン持ってくるなら普通のボールペンじゃないよな……」というわけで自作してもらいました。証明書を書くあれ何?台?机?って思ってたもん。結婚式を調べるとしてもそこのアイテムに言及はないんだよな~。まあそれはそう。
ペンはやっぱり羽根ペンでは!?からの、本物はインク必要だし書きにくいからボールペンで自作。ありがとう幸くん。手先の器用さ的に絶対しっかりしたもの作ってくれる幸くんがいてよかった。
なお、羽根どうするかな……と思った結果三角に調達してもらいました。三角ならガチョウにも知り合いいるでしょ。(ガチョウの知り合いってなに)(動物ネットワークで情報を得た飼われてるガチョウとかでは)
それぞれの名前を書くシーンが個人的に好き。「名前を書く」というのは、特別な意味を持つような気がする。夏組署名シーンは、「書く」を全て違う言葉で表現することに気をつけました。九門くんの「走らせる」、九門くんらしくて満足。
結婚宣言は絶対夏組四人に唱和してもらいたかった。厳かに凛として、舞台に立つ時のように堂々と宣言してくれる。
▼ 閉式
結婚式のエピローグであり、夏組の貢献について。今回の結婚式、夏組めちゃくちゃ頑張ったよ!
幸くん、タキシード二着作ってるうえ、諸々のアイテムも制作してるのでスケジュール大変だったろうな……。一応アイテム制作は他の夏組も協力してくれてはいるけど、メインは幸くんだからやることたくさんあったと思う。
普通だと入手困難なものを調達してくれる三角は面白いし、三角ならではの気がする。将来的に、三角っていろんなところに知り合い増える(多方面の作品に出演するから)と思うし動物とも仲良しだし、意外なつながりで「その人知ってる~」とか言い出して周りを驚かせてそう。
九門くんは今回、一番体力勝負だった。夏組で一番元気あるの九門くんだと思ってる。即興劇、照明とか諸々やらないといけないんだけど、即興だから役割分担できないんですよね。なのでメイン担当を決めて、メインが担当できない時だけカバーする運用。舞台裏めちゃくちゃ忙しかっただろうな。
椋くんは周りの調整が上手そうなので……。それぞれに気を配って、細かい箇所にも目を行き届かせてサポートしてくれると思う。必要とあらば実際の作業にも関わってくれるし、柔軟な対応で諸々の進行を進めてくれたんだろうなと思います。
一成はデザイン担当、天馬は全体監修です。デザイン関係は全部一成が引き受けてるし、結婚式後の中庭パーティーでも当然全てのデザインを手掛けてます。会場の飾りつけ以外にもアイテムデザインとか嬉々としてやってる。楽しかっただろうな~!
天馬はまさしくリーダーの役目。全体を見渡して方向性定めるという意味では、映画監督が近いかも。それぞれの「最高の選択」を取捨選択して、最高の結論を下す。天馬は将来的に映画監督やりそうな気がしてるのもあって、たぶんこういうことがちゃんとできる。
そして、最後の最後はMANKAIカンパニーメンバーからのサプライズです。夏組が全力で作り上げた結婚式ですが、MANKAIカンパニーのみんなだってサプライズ仕込むくらいやるでしょ?って思ってました。
最初のプロットではサプライズのフラワーシャワーで〆だったけど、夏組が何にも考えてないわけないな……と思って夏組のコンフェッティシャワーを追加。この紙ふぶき三角形だろうな……って思ったし、入れ物もテトラパックだろうな……となりました。夏組は選ぶものがナチュラルに三角形になりがち。
いろとりどりの色彩にあふれて見送られる二人、というのが好きです。目もくらむほどあざやかでカラフルな、まばゆい幸福の象徴みたいな光景だと思います。
「一晩中踊り明かそう」――或いは、ささやかなカーテンコール
結婚式後のちょっとした話。おまけ的なものです。「マイフェアレディ」のこのタイトルがずっと好きで、夜も更けてパーティーを抜け出して未来のことを話す二人、のイメージができた時からこの題名でした。
「終演までは、どうかワルツを。」の二人の話として、すごくぴったりだなというのもある。ワルツを踊ろうという二人に対しての「踊り明かそう」は番外編らしさを感じる。「今日の佳き日に」「一晩中踊り明かそう」というつながりになるのも好き。きっと朝まで踊り続けられるくらい、今日という日はどうしようもなく特別。
全体的には、裏話というか本編で語りきれなかったところの補完エピソードです。指輪制作のくだりとかは特にそんな感じだし、新居での生活の片鱗を書けたのも嬉しかった。「スウィートホーム・シンフォニー」の後の二人はこんな感じ。夏組歴代ポスターばっちり飾ってるし、リビングボードにはフォトフレームが並んでるし、何かあったらヤマモモと写真撮るし、あの家での生活がすっかりなじんでる二人です。
それから、このおまけでは、よりいっそういちゃついてもらおうと思いながら書いてました。結婚式でもいちゃいちゃしてたけど、一応人前だから……。MANKAIカンパニーのみんなのことは信用してるし、自分の気持ちを隠す必要がないってことはわかってるだろうけど、やっぱり二人きりほど全開にはならないんじゃないかな~?と思います。なので、完全に二人きりでいちゃいちゃしてほしかった。
ただ、明確なラブシーンっていうより、今日まで歩いてきた道のりを思って、あらためて一緒に生きていくんだと、お互いのことが大好きだって噛みしめるという感じ。目の前のこの人が大事で大切で仕方ないと、何度だって思ってきたけど、特別なこの夜にまた強く感じる。そんな二人です。
ちなみに、最後はキスシーンで終わりますがこれは始めから決めてました。何だかんだで、今回の話一回もキスしてないので……。結婚式で誓いのキス入れようかなどうしようかなとは思ってた。もしあったら、嬉々としてやってくれるだろうけど、流れ的にない方がすっきりするなと思ってなしになりました。というわけで、キスシーンはこっちに。
プロットの段階から、最後の一文を「唇を重ねた」にすることは決めてたので、やっとだなと思いながら書きました。キスの描写はいろいろあるけど、これから一緒にいくつもの未来を重ねていく二人には、この言葉が一番ぴったりだなと思います。